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デビット・モース (2005/09/28)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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初監督ながらまるで
老練な監督の落ち着いた雰囲気の映画作り。
ショーン・ペンのすごさはココにある。


今回は自分も好きなアメリカインディ映画の雄にしてスター俳優のショーン・ペンが初監督した作品。
ブルース・スプリングスティーンの「ハイウェイパトロール」という曲を下敷きに、生き方の違う二人の兄弟の葛藤を描く。


主演は「グリーンマイル」での好演が印象に新しいデビット・モース
わっかいねぇ~。なのに妙に落ち着いた感じは昔っからみたいね。
弟演ずるは「ロード・オブ・ザ・リング」で脚光を浴びたヴィゴ・モーテンセン
あんな大作やる前にしっかりとこの小規模作品でいい演技を見せてます。
ワイルドな不良っぽい感じは見ててイヤになりません。
若かりし小太りのパトリシア・アークェットも出ててなんとモノホンの出産シーンもあります。
チャールズ・ブロンソンも父親役でいつもとは違った角度で好演。
ヴェンダースもそうですが、いい監督が頼めばいい役者は集まってくれるモンなんですねぇ。

ショーン・ペンは自他共に認めるジョン・カサテヴェスの信奉家で、彼もカサテヴェスに見習って、「商業作品に出演してお金を稼いで、映画を作る時は自分の身内で好きなものやりたいことを。」という現実認識に富んだスタイルを貫いています。
今回の作品は初監督作ですが、メッチャクチャやりたいことを自分の思うがままにやったんですねぇ。作品の雰囲気はモロにカサテヴェス~といった感じです。
面白いことに、こうしたスタイルでうまく自分のやりたいコトをやったショーン・ペンの作品に、いい作品を作ってその後落ち目になりB級映画に際限なくでるようになった(そのスタイルも僕としては大好きなんですが)デニス・ホッパーがでています。
しかもロクな目に合わないのが苦笑を誘います(笑)
皮肉ですねぇ。

彼の映画スタイルと同じく彼の映画のテーマは過酷なまでに現実的。
必ず郊外に住む中産階級の人々。
彼らは何か生活に満足できないのだが、世間で望むところの「幸せな暮らし」の型にはまろうとする。
ショーン・ペンの映画では型にはまったところで幸せはやってこない。
むしろただただ必死に生きる人々に不幸はやってくる。
そして、弟フランクの型から逸脱した生き方すら苦痛なのである。
幸せを保証してくれる"神"はいない。
あるのはラストの道路のような先の長い人生だけである。

ここで取り間違えていけないのは、人生に対する悲観ではないというコト。ランス・フォン・トリアーとは対極的に、ペンが言いたいのは「神はいない」という冷静な人生に対する意見である。
よくわからない人はデニス・ホッパーのセリフを見直してみては?

劇中のジャニスの歌声が切なく残る。いい曲だ。
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