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陰謀はいつもそう。
笑っちゃうくらいに不自然。



地中海に近いある国で、平和主義者の指導者である代議士を迎えて、集会が開かれようとしていた。しかし代議士は暴漢に襲われて、死亡してしまう。当局は自動車事故による脳出血と発表するが、これに疑問を抱いた予審判事は新聞記者の協力を得て真実に迫ろうとする。そして事件の背後に隠された陰謀にたどり着くのだが……。

1969年にコスタ=ガヴラス監督が、1963年5月22日ギリシャで起きた, 右翼王党派による左派平和主義者グリゴリス・ランブラキス(Grigoris Lambrakis)暗殺事件に材をとったヴァシリコスの原作を基に、軍事政権の恐怖と陰謀を描き出した超問題作(当然、ギリシャでは上映中止となった)。
何しろ作品完成当時のギリシャは軍事政権で、この映画の内容はその軍事政権誕生へとつながる憲兵・警察による暗殺事件だから、よーく作れたなぁと関心関心。

オープニング、攻撃的な音楽と共に、さまざまな記章が写っては消える。テンポのよいスタートで、劇中もポンポンと話の進むタイトな編集で、内容の難しさは全然苦にならない。
↑に"地中海のある国"と書いたのは、劇中では舞台の国の名前はおろか、街の名前、人物の名前すらほとんどでてこない。(だいたいが役職や呼称)。ここらへんの匿名性にも真実味があってワクワク。よくできた映画でラストでは「う~む。そうなっちゃうかぁ~」と考えさせられます。

こんなにマジメな内容なのに、犯人グループの人の証言には爆笑。
憲兵総監が証言者の労働者を初めて会っていきなりバカ呼ばわりしたり、実行犯の一人なんかは、「お前共産主義者なんだろう?」と言われて激怒したあげく「オレはCROC(王党派行動隊)だぁぁ!!」と自ら所属団体を暴露してしまう。
関わった人は子供でもつかないようなバレバレのウソだったり、明らかに態度が変。
ここら辺は「JFK」にもあるように、陰謀っていうと大規模なモノなのに、
やってるコトは本当にヘタクソなパワープレーなのだ。
この要因は上層部の人間がバレるのを恐れて、現場任せ(下っ端任せ)にしてしまい、生活の貧しい、組織の中の労働者もやらされた挙句、"ちょっと気をつけて考えれば事態はバレバレ"ってコトになって、"何人も変死"とか"これ以上喋ったら殺される"なんてパワープレーで解決ってワケ。
この映画にも出てくる王党派行動隊のように、"右派の集会に毎回行かないと仕事がもらえない"とか"免許も住居もあの人が用意してくれた。"なんてコトばかりで、貧しさに付け入られている労働者が実行犯だったりする

題名の"Z"は古代ギリシャ文字で「彼は生きている。」
平和主義者たちの合言葉だった。(ラストでもでてきます)

それじゃあ最後に必死に予審判事に起訴を思いとどまらせようとする検事総長の、
ホームズもビックリの子供の推理みたいなありがたいお言葉をどうぞ(笑)
「得をするヤツが犯人だ。」
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にほんブログ村 映画ブログへ 10.29 (Sat) 05:22 [ 陰謀 ] CM0. TB0. TOP▲
  
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