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ブコバルに手紙は届かない ブコバルに手紙は届かない
ボリス・イサコヴィッチ (2002/08/25)
アイ・ヴィー・シー
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民族主義が生んだ悲劇

旧ユーゴスラビア連邦の中にあるクロアチア共和国の東端にある都市ブコバル。
目の前に流れるドナウ川を挟んで対岸はセルビア共和国だ。
セルビア人の青年トーマ(ボリス・イサコヴィッチ )は、美術館でクロアチア人のアナに出会う。
恋に落ちた二人はごく自然に結婚をし、1組のユーゴスラビア人の夫婦となった。
平和な時代を過ごしていた二人だったが、1989年10月ドイツでは"ベルリンの壁"が破壊され、東側諸国に変化が訪れることになる。


ユーゴ紛争を描いた映画の中でも、丁寧に経過を追った映画に仕上がっている。
所々に流れる陽気な曲も皮肉めいて悲しい。
兵士側よりは逃げ惑う市民に視点が置かれ、ブコバルが荒廃していく様が淡々と映し出される。
アナを演じたミリャナ・ヤコヴィッチの好演もこの映画の切実さを深めている。
「アンダーグラウンド」の男二人に翻弄される役よりは、こちらの変化していくクロアチア女性の役のほうが自分は好きです。

映画の最後、戦時下に特別な許可を得て空撮でブコバルの町並みを撮った映像が流れる。
なんとおぞましい事か。
ドナウ川の流れる美しい街は、死臭の漂う廃墟と化していた。

ラストの、トーマを前にしたアナの表情が感慨深い。
彼ら旧ユーゴスラビア連邦の民族が和解できるのは、本当にあと数世紀は必要なのかもしれない。

"世界に国家の複雑性が存在する限り、
世界歴史の終わるまで戦争は継続するだろう
"

・・・・ジョン・ドライデン

■詳しくはココ・・・・ユーゴスラビア紛争問題
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