昔々、戦争バカな爺さんがいました1943年、アフリカ戦線。
初陣のアメリカ第2機甲兵団は、ドイツのロンメル
将軍(カール・ミカエル・フォーグラー)の指揮する軍団をかい滅させたが、味方の損害も大きかった。
そこへ、たたき上げ軍人で粗暴な言動が多い
パットン将軍(ジョージ・C・スコット)が着任。
兵団たて直しのため、ブラッドリー少将(カール・マルデン)を副官に任じ、厳しい再訓練を開始する。
彼は北アフリカでドイツ戦車軍を撃破、ついでシチリア、さらにドイツ領内へと進撃して行く。
パットンは
戦争にはめっぽう強いがその言動が災いして組織の中では嫌われ者となり孤立するばかりなのだった。
■冒頭から巨大な国旗をバックに演説

いきなり映画の冒頭から演説。
巨大な国旗をバックに傲慢な演説を言い放つ
パットン将軍の迫力がすごい。
この
将軍とにかく口が悪い。
ドイツ兵じゃなくて俺を恐れるようにしてやる!
服装を正さなかった奴は頭の皮をはぐ!
自殺未遂した奴はほうりだせ。そんな奴は死んでもいい!
戦場から逃げるような奴はおれが叩き殺してやる!
戦場がどこかにおいでわかる
部下に好かれようとはおもっちゃいない
この腰抜けやろうが! 前線へ送り返せ!
腰抜けやろうはとっとと撃たれて死にやがれ!
原隊に戻らないなら、俺が撃ち殺してやる!
俺の部下に腰抜けはいらん!
なぜ、俺を戦場に出さないんだ!俺の一生は戦いだ!しかし、
パットンの娘の話によると、ある晩
パットンが鏡の前でなにやら怖い顔をしているのを見て何をしているのか尋ねたところ、「兵士どもが怖がるように練習しているんだよ」という返事が返ってきたらしく、どうもこのキャラクターは一世一代の演技だったらしい。そして、その役柄に沿って人生を生きた彼は役に翻弄されることになる。
タイトルは"大戦車軍団"と強そうな印象があるが、アメリカの戦車"シャーマン"シリーズは技術的にはドイツにもソ連にも遅れをとっていて、数枚の鋼板を溶接したずさんな装甲であった。実際に撃ち合っても"シャーマン"ではドイツの一体鋳造型"タイガー"戦車の装甲を0距離射撃ですら貫通することはできず、一転して撃たれれば弾丸でも装甲が貫通してしまう有様であった。
しかしそこはアメリカの強み、数で圧倒した。"シャーマン"は
戦争性能が劣る代わりに大量生産が可能であり、物量作戦で圧倒していくことになる。
■実物の
パットン将軍
この映画は正確にいうと
戦争映画ではない。
戦争場面はかなり省略されていて、東ロレーヌ戦やバルジ大作戦など史実に逆らってアメリカならではの"行け行けシーン"にもしてしまった部分も多い。
パットンの権力争いと作戦指揮の様子を描いた伝記として見たほうがいいだろう。
劇中の
パットンのキャラクターは共感はできないが魅力的であり、それだけでも見る価値はあると思う。
■
パットン将軍トリビュートガン。趣味悪い(笑)