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本当に存在したマッド・サイエンティスト

アメリカとイラクが同盟関係だった頃、フセイン大統領によって恐るべき計画が発動されていた。かつてNASAや米軍の兵器設計をしていたジェラルド・ブルという男に、驚異のミサイル兵器の開発を命じていたのだ。その兵器が完成されれば、近隣諸国の軍事バランスは一気に崩れさってしまう。CIA、モサド、MI6など、各国諜報機関は、陰謀を阻止するべく行動を開始したが……。

正直言うとこの映画に関してはイマイチって感じしかありませんでした。普通の陰謀モノです。
しかし!上の紹介文の中で、「フセイン大統領によって恐るべき計画が発動されていた。かつてNASAや米軍の兵器設計をしていたジェラルド・ブルという男に、驚異のミサイル兵器の開発を命じていたのだ」という部分、なんとほぼ実話です。


20061117133100.jpg記憶に新しい「湾岸戦争」が開始される9ヵ月前、ある博士がベルギー・ブリュッセルの自宅において死体で発見された。
名前はジェラルド・ブル
遺体には五発の銃弾が撃ちこまれており、2発は頭、3発は体に当たっていた。プロの仕業である。

1928年カナダに生まれたブル博士の専門は弾道学でありました。
ナチスが研究していた多薬室砲といわれる方法で、大砲を人工衛星を打ち上げるランチャーや補給支援用のマスドライバーとして開発していたワケです。
しかし時代はコンパクトで手っ取り早いロケットの開発のほうを必要としていました。
ブル博士は時代遅れの科学者だったワケです。

誰も旧時代の怪物には興味が無く、すぐに資金難に陥ります。
でもブル博士はめげませんでした。
彼はあくまで大砲にこだわったのです。
資金を集めるため、ブル博士は中東やアフリカで大砲開発に携わり、その優れた大砲設計の技術を世に知らしめていきます。

実際に関わった「ハープ計画」なるものの産物「ハープ砲」で、彼は大気圏まで砲弾を飛ばした科学者としてギネスブックに載っています。
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↑ハープ砲

こんなに派手にやっていてアメリカが黙っているハズはありませんでした。
1982年、ブル博士は非友好国への軍事技術供与の疑いでアメリカ政府当局に逮捕投獄されてしまいます。
こうしてアメリカに恨みを持ったブル博士、名実ともにマッド・サイエンティストとなるワケです。

そして最悪なことに当時犯罪者扱いである彼に手を差し伸べたのはイラクでした。
もちろんフセイン大統領です。
こうして悪魔と手を結んだマッド・サイエンティスト、ブル博士。
フセインの意向によりイスラエル、あわよくばヨーロッパに弾道弾を撃ち込む為の大砲を作ることにしました。
その名も「バビロン計画」。
作る大砲には「最後の審判」という可愛らしいニックネームまで付きました。
もう三流のスパイ小説の匂いがして参りましたが、実話です。

ところがどっこい、007で有名なイギリスの諜報機関であるMI6は自国の港からイラクに向けて運び出されようとしていた機械部品に目を付けました。「なんだコレ・・・デカ過ぎね?」

1990年4月、証拠をつかんだヨーロッパ各国の税関がイラク商船に同時に踏み込み、大砲のパーツを次々と押収していきます。
しかしその頃肝心のブル博士は何者かに暗殺されていました。
モサド(イスラエルの諜報機関)犯行説が濃厚ですが、これまで世界中で敵味方、西も東も関係なく研究をやってきたので世界中から狙われていたと言っても過言ではないのです。
計画の中心者ブル博士はすでにこの世に無く、「バビロン計画」は頓挫します。

そして1990年夏、イラク軍の戦車がクウェートに雪崩込みました。湾岸戦争の勃発です。
イラクはアメリカにボロクソに負け、国連から制裁が下りました。

1991年、イラクに査察に入った国際査察団は恐ろしいものを目にします。

それはあと一歩のところまで開発されていた「最後の審判」こと「スーパーガン」でした。
26個16mの砲身(石油のパイプラインのパイプ)を組み合わせたそれは、口径1メートル(戦車の主砲は165ミリや180ミリ)、砲身長156メートル、射程は何と700キロ!まさに怪物兵器!
もし完成したらどうなっていたことやら・・・・
ミサイルがバンバン飛び交う時代に、あくまで大砲にこだわった男ブル博士。
彼が死んだことで「バビロン計画」の詳細は未だに謎に包まれたままである。

■「最後の審判」こと「スーパーガン
supergun.gif


■ブル博士と大砲
20061119085000.jpg


■こちらを参考に抜粋して記事を書きました。詳しく知りたい方はココへ
■CBCのアーカイブ(博士に関する映像がズラリ。英語。)
■スーパーガン(wikipedia)

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にほんブログ村 映画ブログへ 11.17 (Fri) 14:00 [ 陰謀 ] CM4. TB0. TOP▲
  
コメント

>よもやまさん

そうですねこういう生き方はそれはそれでいいと思います。
というか何かに没頭するというか、取り付かれたような人生は非常に魅力的です。
自分は飽きっぽいんですよね~。
それに博士の「ミサイルじゃダメなの!!」っていう頑固っぷりが好きなんです。
素直じゃないですよね~。
ホントに多薬室砲に人生を賭けていたのがわかります。
ビデオは働いていたレンタル屋で偶然見つけたのですが、レアものだったようですね。もらっとけばよかった~残念。
---------- リトル・ゼ [ 編集] URL . 01/25, 16:57 -----

感じ方は人それぞれなのですねえ~
私はこの映画というかドラマですかね見たときこうゆう生き方もあるんだなあ~とおもいました。確かに武器の製作は悪いことではありますが先にアメリカなどが裏切った形だったので少しだけブル博士に同情していました。
そういえば、このビデオってすぐにレンタルビデオやから消えちゃいましたよね。フナイから出てたのですがいつの間にか販売終了になってましたねえ~dvdがでたらかいたかったんですけどね。残念です。



---------- よもやま [ 編集] URL . 01/19, 02:01 -----

Vestaさんご訪問ありがとうございます。

>なんだかそっちの方が興奮しますねぇ。(不謹慎ですが

この兵器、要するに北朝鮮の弾道ミサイルの劣化版だったわけなんですよ。
つまり、イラクがこんなモノの開発に成功してたら「核兵器うつぞ~」って脅しを利かせて今の北朝鮮の状態みたくなってしまっていたかもしれないんです。恐ろしいことです。
ただ、このブル博士の人生は冗談みたいというかマンガチックというか、脚本家や電通でもついてたんじゃないかってくらい面白いですよね。

---------- リトル・ゼ [ 編集] URL . 11/19, 06:17 -----

これおもしろいですね!
すげぇ!
大砲ですか!大砲ですか!

ミサイルが飛び交う戦争よりも、
なんだかそっちの方が興奮しますねぇ。(不謹慎ですが
---------- Vesta [ 編集] URL . 11/18, 19:04 -----
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