こうして始まった2人の労働生活。
村の人々は善良だけど世間知らずで原始的。
素直に文化大革命を掲げ、ブルジョワ階級に対する憎しみと妬みを持っており、毛沢東に忠義を尽くしていた。
二人は都会生活とのギャップに困惑しながらも、困難を乗り越えていけるほどに成長していく。
ある日、二人は村の人々から尊敬を受けるモードの仕立て屋の爺さんに出会う。
一緒に来ていたのは仕立て屋の孫娘"お針子"だった。
いつも爺さんの仕立てる服に身を包み、他の村娘とは違う何かをもっている。
マ−とルオは"お針子"に恋をし、"お針子"は都会から来た2人の青年に惹かれていく。
マーとルオとは"お針子"を無知で原始的な世界から救い出すことを決意する。
二人は他の下放青年の荷物から禁書になっていた西洋文学のほんを手に入れる。
毎日のようにこっそりとお針子にバルザックの本を読み聞かせ、広い世界を思い浮かべていた。
やがて彼女は文字を覚え、西洋近代が啓蒙する「自由」にふれていくのだが・・・・
ルオがある日病気にかかります。
すると村長は「こうすれば直る」と、木の枝で何回もルオの背中を打ち据えます。
その光景を見て唖然とするマー。
「あそこの息子もコレでなおったんじゃ」とあくまで村長さんは親切でやっている。
こうするのがこの地域の民間療法らしい。
すると"お針子"がやってきて、「大丈夫?」と心配そう。
「私がやってあげる」と無邪気に枝でルオを打ち据えます。
"お針子"に恋心を寄せるルオのなんともいえない表情。
無知ってコワイ!
とにかく切ない物語でした。
この映画はなにより文化大革命がどんなに馬鹿馬鹿しい政策であったのかという事がひしひしと伝わってきます。
都会の青年たちの青春を奪い、田舎の人々に幻想を持たせて騙し、争わなくていい人たちに争わせました。
"貧乏・無知は悲しい"というのが見た感想なんですが、皆が裕福になって幸せになる為に山村の美しい風景が犠牲になるという事もまた真実なのです。
▲ 追記を閉じる