なんだかグロテスクな描写ばかり話題になっているみたいだけど、このマンガのウリは"時事ネタ"。
「少年法」から「ストーカー」、「過熱報道」に「いじめ」まで、実は当時あった事件からストーリーを得て社会問題を風刺しているマンガ。
イメージで言うとドラマ「世にも奇妙な物語」のもっと皮肉の効いたマンガ版。
作者の釈英勝氏は、「世にも奇妙な物語」の「地獄のタクシー」という話が、二巻収録の「先生、僕ですよ」の盗作であるとして裁判を起こしたことがある。
「I LOVE 日本」という話では、当時オカルト扱いだった北朝鮮の拉致事件を扱っているのだが、事実にけっこう近い内容にゾッとした。
なにより画のタッチが曲者なのだが、気持ち悪い笑顔と語尾のハートマークはトラウマものである。
■登場人物が歪んだ喜びを表す時に決まって語尾にはハートマーク

人間の"愚かな行い"がグロテスクな描写で書かれていてハッキリ言って何度も読むと気分が悪くなる。
でも、この漫画は描写がどうのこうのの前に質の高い風刺漫画であり、ココで扱われている社会問題が未だに少しも解決していないのは悲しい。
反面教師的な意味でも一度だけでいいので読むべきだと思う。
個人的には六巻の「ベルリンの壁」が一番ミステリーらしくて好き。
■扱われた事件
一巻・・・・「戸塚ヨットスクール事件」、「臓器売買」
二巻・・・・「冤罪」、「いじめ」、「マスコミ」、「動物実験」
三巻・・・・「北朝鮮拉致事件」
四巻・・・・「豊田商事永野会長刺殺事件」
五巻・・・・「ピアノ騒音殺人事件」、「介護」
六巻・・・・「パチンコ児童放置虐待」
七巻・・・・「同窓会大量殺人未遂事件」
八巻・・・・「少年法」
九巻・・・・「ストーカー」
十巻・・・・「矢ガモ事件」
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