監督はニューヨークインディの雄
ジョン・セイルズ。
ロジャー・コーマン門下生だっただけあって低予算でSFをという根性とアイディアの巧みさに、観終わって心の中で一人スタンディングオベーションしてしまいましたよ。(観たの学校の図書館だったので)
それにこのなんとも
ゆる〜いゆるゆる〜ゆーるゆるなテンポは心地よすぎます。
手作り感と監督の暖かみのある演出で思わず『ニヤッ』とすることうけあい。
やっぱり黒人を主題に扱っているからには人種問題もクローズ・アップされるのですが、拳をかざしたり熱っぽく演説するのではなく「もうイヤんなっちゃうなぁ〜ホント。怒るでシカシ!」ってな市井の人々の声に耳を傾ける。
そんなゆる〜いカンジ。
主人公もぜーんぜん喋んないのがイイ。
他の登場人物はみんな喋るけど、それぞれ問題を抱えてて、喋んない主人公のほうが「いい人ね」とみんなに人気。
隣の人間より他の惑星のエイリアン。
飲酒癖のオッサンにゲーム中毒の若者。オーバーワークの役人に昔の振り返ってばかりのじいさんなどなど。
登場人物のキャラクターは実に個性的だし、なにより彼らの交わす会話はとっても面白い。
なんというかホッとするというか、ホントに居酒屋で世間話を聞いてる感じ。
そんな映画。
監督も白人エイリアン役で出演。
この二人組みの演技ウケすぎ(笑)
逃げてきた"逃亡者"黒人エイリアンは自然にハーレムに受け入れられる。
しかし追ってきたはずの"警察官"白人エイリアンは黒ずくめで周囲から浮きっぱなし。
もしかしたら黒人エイリアンは犯罪者だったのかもしれない。
でも、ニューヨークでは黒人エイリアンが受け入れられたのだ。
白人エイリアンが役所へ来て「コイツさがしてるんだけど」って言ったら忙しそうな役所の職員に「この書類とこの書類とこの書類とこの書類に書いて持ってきて!あとナントカ証明書にカントカ証明書、ナニナニ証明書も必ず持ってきて!」って言われて、ウンザリしてソッと書類を全部捨てるのは笑えます。
そんなお役所仕事エイリアンだってウンザリよ(笑)
音楽もまるでSFとは思えないキューバ音楽だったり変なサーフロック?がかかってたりしていい味だしてます。
ビデオでしかないと思うので掘り出し物をビデオ屋で探して観るのは困難でしょうがいい映画です。新宿TSUTAYAならあるかな?
珍しく心地のいいやさしい初会派映画。気軽に見れますよ。
▲ 追記を閉じる