『モッズ(MODS=Modernsの略)』ホワイトカラー階級の若者が中心アイビールックにアーミー・コートの流行に敏感なグループ。
聴く音楽はアメリカン・ソウルとブリティッシュ・ポップ・ロック。
つまりおしゃれ先行のちょい悪集団。
対して『ロッカーズ』と呼ばれる労働者階級が中心の、皮ジャンにリーゼント・スタイルのグループ。
こちらの音楽はアメリカン・ロックンロールだ。
こっちはストレートにタフな暴走族。
ホワイト・カラーのモッズの若者(中産階級)がロッカーズ(労働者階級)を「おしゃれ」基準で差別する、というまことにくだらない見栄を張るような抗争なんですが、こうした矛盾の嵐も青春を謳歌する若者には見えやしないのである。

「ヴェスパ」「ランブレッタ」のスクーターを乗り回し、イカしたファッションを自認するモッズのジミー。
ジミーは広告代理店の雑用係で昼間働いては、毎晩熱中するモッズの集まりに出かけ、女の子と話したりバイクを見せ合ったりする日々。
ある日昼間の集会に行ったジミーはエースというモッズを目撃する。
強烈なモッズ信奉者のジミ−にとって、カリスマであり伝説的なモッズであるエースに憧れるのだが、その熱狂的なモッズへの期待が裏切られてジミーは自暴自棄になる、というお話。
中途半端な若者たちがもっと低所得者の人々をコケにして生きる。
よくあることです。階級差別が激しいイギリスではなおさらでしょう。
若者のこの青春に対する盲目さは、誰しも覚えがあるはず。
今覚えば恥ずかしい考えでロクデモナイことをやったものです。
この映画はその『青春の矛盾』で満ち溢れていて、何度見ても「あ〜あの頃は」と自分の恥ずかしい過去を回想させられます。
劇中の音楽もよくて「マイ・ジェネレーション」や「無法の世界」などなどザ・フーの曲が効果的に使われて耳でも楽しめます。
昔、布袋寅泰のギタリスト・フォーエバーのスコアを買ってギターを練習していた時、『さらば青春の光』という曲があった。
いい曲だったので何回も弾いた覚えがある。
布袋もこの映画を見て苦い思い出を噛みしめたのかな。
布袋の曲には何故かNHKの「みんなの歌」でセレクトされた『さようならアンディ・ウォーホル』という曲もあります。
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